オタク君が発達障害の検査を受けてみたときの結果とかを今さら書いていくやつ
どうも、長文を書いちゃったオタクです。
たぶんブログ内検索すれば出てきますが、今年の3月くらいに「WAISの検査結果もらってきたからブログのネタにするわ!ガハハ!」みたいなこと書いてたはずだと思いますが、今さらその件に関して書いていこうと思います。
本来このブログのメインになるはずだったものですね。
先延ばし特性の賜物でしょうか。アーッハッハッハ!(アメリカホームドラマ的な笑い声で)
ちなみに
「検査内容がわかると他の人の適正な結果が出なくなる可能性があるからやめてね」と主治医から釘を刺されたのでその辺には触れないように書いていきたいです。実際なにやるのかわかってたら対策立てられると思うしね。
検査は2日間に分けて行った知能検査(WAISー3)+自己回答方式のテストの2つを行いました。
後者に関しては、よくネットでも出てくる大人の発達障害チェックみたいなものがもっと踏み込んだ内容になったような感じです。
人によっては他者回答式のテストを併せて行うパターンもあるみたいです。
発達障害ってIQ検査とかで診断するの!?と思う方もいるかもしれませんが
IQの偏り(健常な方は各分野のIQの差が10以内に収まるとかなんとか)が診断の上で重要になるそうです。
ちなみに自分は「心理テストみたいなの受けたよ」と兄に聞かされていたので、IQ調べるなんて想像もしてませんでした。
では先にWAISの方から…
【検査時の様子】
緊張しているのか、うつむき気味、硬い表情で入室されました。着席されるとまっすぐに見つめ椅子の向きも変えないなど、堅苦しい所作が見受けられました。終始丁寧な口調で、位置回答終えた後「あ、やっぱちがう」と訂正することもあり、衝動性の高さがあるように感じられた。
とのこと。
この文章を見た知人は「こんなところまで見てるの!?こわ!!あ、でもこの時のキミの様子が容易に想像できてウケるwww」と話していました。僕も自分のこんな様子は想像に難くないなと思います。
【WAISー3知能検査】
言語性IQ
評価点合計77 IQ118 平均の上〜高い
動作性IQ
評価点合計47 IQ95 平均の下〜平均
全検査IQ
評価点合計124 IQ109 平均〜平均の上
言語理解
評価点合計36 群指数111 平均〜平均の上
知覚統合
評価点合計23 群指数85 平均の下〜平均
作動記憶
評価点合計39 群指数117 平均〜高い
処理速度
評価点合計25 群指数113 平均〜平均の上
(言語性、動作性尺度はなんとなく検査内容を推察できそうな言葉が含まれるので割愛)
全検査IQは109で平均〜平均の上域。言語性IQは118で平均の上〜高い。両者間に有意差が認められました。聴覚優位の傾向が強いでしょう。群指数(後半の4項目)では知覚統合のみ85と平均を下回りましたが、他は平均以上です。全般的に能力は高いですが視覚情報の処理を特に苦手としている傾向が見られます。
〜中略〜
<総合所見>
IQは平均〜平均の上域。動作性IQと言語性IQの間に有意差があり、聴覚優位の傾向がある。目で見た情報を処理するよりも耳で聞いた情報を処理する方が得意のようです。群指数は作動記憶、処理速度、言語理解の順に高く一時的に情報を保持する能力、事務的な作業をテキパキと行う能力、言語理解力や言語操作能力は年齢平均以上の高い能力を持っていると言えるでしょう。
一方で知覚統合が低く、視覚的な情報をまとめたり、部分から全体へまとめる作業が苦手なように見受けられます。
検査時の様子から、不器用でせっかち、注意の切り替えが苦手といった特徴があるように見受けられます。
↓
ここは能力が高いと評価されたのがちょっと意外でした。平均くらいかな?と思っていたので。視覚情報の処理の苦手さに関しては数列の見間違いが多かった自覚はあったので「なるほど!」と納得したのを覚えています。
感覚として合ってるのかはかどうかわかりませんが、模写など見たものを真似るというのも苦手だったり、格ゲーやってて画面がごちゃごちゃするセットプレイが苦手すぎたりなどなど、公私ともにいろんな失敗体験を思い出しました。この辺が関係していたのだろうか…。
あと、正直群指数ってよく口にする言葉になってしまいましたが、なんとなく「IQを細分化した感じのもの?」というふわっとした理解しかしてないんですよね。恥ずかしいです。
そのほかにも事務的な作業に対する能力や短期記憶に関してはかなり弱いと自認していたのですが、検査上は真逆のことを言われたので、この点でも驚きました。この辺りのことは今後の就労支援センターでの活動でも参考にできそう。実際に支援員や実習先の企業からの評価は高いし。いや、相変わらず急な声かけとかで考えてたこと飛んじゃうんだけどね。
さて、自己回答方式のテストの方ですが、ADHDのスコアが65点でカットオフポイントを大きく上回り、特に不注意と記憶の問題に強い自覚症状があると書かれています。他にも総合的なADHDの症状(68点)や、ADHD指標が平均を上回る(60点)となっています。過活動や落ち着きのなさは54点で平均値だそうです。
ADS(アスペルガー)のスコアが27点で基準値以上との事でした。ASDのスコアは33点を超えるとASDの症状が出ている可能性があるそうです。項目別では細部への注意の3点が唯一平均値を下回り(スコアが基準値より高いほどASD傾向があることを示すらしい)その他は全て平均値以上でした。
以上の検査結果から「ASD(アスペルガー)傾向のあるADD(注意欠如障害。ADHDの多動性が少ないもの)」だとか広汎性発達障害だとかそういった診断に落ち着きました。公的な書面では名前の通りが一番良いからということでASDと書かれることが多いかなあ。
自分が人に話すときは広汎性発達障害と表現することが多いかな…。
こんな感じで、検査を受けることによって、自分の脳みそがどんな特性を持ってるのか客観的な評価から知ることができました。
今でも検査結果に疑問符が浮かんだり、自分の障害特性について完全に受容が出来てないんじゃないかと疑っていたりはしますが
少しづつ自分の障害との付き合い方に慣れてきてるような気がします。課題は山積みですが。
そして大事なことはどんな結果が出てどんな診断がついたかよりも、その結果や診断を受けて今後どうしていくかだと思っています。
特に仕事をしていく中で、健常な人たちとは違う種類の壁にぶつかってしまうことが多くなってくると思いますが、
壁を乗り越えるにしろくぐり抜けるにしろ迂回していくにしろ、多少なり他人の支援や理解が必要なシーンが出てくるかと思います。
その時にどう対処していけばいいのか、検査を受ける前にはおそらくベターな回答を出すことが困難だった(発達障害なんていう自覚もなかったし)のですが、自分にどんな障害特性が出てるのかを理解するように努めて自分で乗り切るなり人に助けを求めるなり、どうやればより正解に近い…というか自分も周囲もあんまり疲れずに済む答えが出せるようになっていくんじゃないかなあと思っています。
発達障害だとわからなかった故にどんなに努力しても、その方向性が正しくない方へ向いてしまって悪循環を起こしてしまっていた人を自分以外にも見てきましたし。
今回の話が検査を受けるか迷ってる人の後押しになれば嬉しいです。発達障害と診断されたらそれにあった対策を立てればいいし、違ったのならそれにあった対策を立てていけばいいと思ってます。原因と対策が食い違い続けることは非常に苦しい…。
それでは、少しでも誰かの苦しみの解決に役立てることを願いつつ、このあたりで失礼しますね。
最後まで長文に付き合ってくださってありがとうございました。